電子製版機
写真原稿から直接金属板上に網点を彫刻して版を作る、エレクトロニクス利用の機械をいいます。
電子彫刻機ともいいます。
原稿を小さい光点で走査(スキャン)することはカラースキャナと同じですが、カラースキャナは色分解や網点に分解したフィルムを作ることが最終目的であるのに対し、本機は刷版を作る点が異なります。
最初の機械は"バリオ・クリッショグラフ"(ルドルフ・ヘル社、西ドイツ)といい、カラー原稿から直接銅板に色分解・彫刻して、凸版製版を行ったもので、原色版に用いられました。
また、着色したプラスチック板に彫刻して、平版用網ポジを作るためにも応用されました。
スクリン線の変更も、拡大縮小も可能でした。
現在は、原色版の利用が低下したことや感光性樹脂の開発が原因で、あまり使われなくなりました。
現在では、電子製版機は、凸版からグラビアへと移りました。
同じくルドルフ・ヘル社でグラビア用の電子製版機"ヘリオ・クリッショグラフ"を開発、各国で使用されています。
色分解されたモノクロ反射原稿を用いて、スキャナ方式でグラビア銅シリンダに菱形のセルを彫刻するもの。
繰り返し模様、連続模様には特に効果があり、木目印刷やパッケージ印刷に利用されています。
今後はカラースキャナ、コンピュータとオンラインにして、カラーフィルムから直接グラビアシリンダが作れるようなシステムを、メーカーは完成しようとしており、スピードアップとフィルム不要を目指しています。
最近発表されたレーザーグラビアは、プラスチックをレーザー光で彫刻してグラビアシリンダを作る電子製版機です。
上と同じく、カラースキャナやコンピュータと直結したシステムとなり、スピードアップを図ろうとしています。