日本人の愛他性 7
たとえば、喜びに対する共感性と悲しみに対する共感性では発達過程に違いがあります。
幼稚園児は悲しみや怒りの場面に対してすら喜び反応を示す傾向があるなど、まず、喜び共感反応が発達するようです。
悲しみに対する共感性のように比較的安定した傾向を示す共感性と・・・
怒りに対する共感性のように、発達的に増大して有意に強まる情緒など、情緒の種類によって共感性の発達過程は異なるようです。
いじめられてくやしがっている人、試合に勝って喜んでいる人などの対人関係にもとづく対人共感性と、物をこわされて怒っている人・・・
そして、プレゼントをもらって喜んでいる人などの物の得失に対する他者の感情表出に対する共感(ここでは対物共感性とよぶ)に分けた結果です。
幼稚園児や小学校低学年では対人と対物共感性の間で差が認められないのですが、小学校5年生から中学生にかけて、対人共感性が有意に強くなります。
・・・そして、この共感性と愛他行動とが関係します。